労働保険とは・・・
・労働保険とは、労働者災害補償保険と雇用保険をまとめた総称であり、業務や通勤上の災害による傷病等に対する補償、失業した場合の給付を行う制度です。・法人・個人を問わず労働者を一人 (パート、アルバイトも含みます。)でも雇っている事業主は必ず加入することが法律で義務付けられています。
労災保険とは・・・
・業務上の事由又は通勤による労働者の負傷・疾病・障害又は死亡に対して、労働者やその遺族のために必要な保険給付を行う制度です。
・労働基準法では、事業主が損害賠償をしなければならないと定められていますが、実際に事業主さんが負担することは難しいでしょう。そこで国が代わって補償する制度のことです。
・誰の責任なのかを問わない代わりに、賠償額が6割に割り引かれます。(責任の所在が明らかに会社にある場合は、残りの4割も払わなければなりません。)
・そこで働いていている労働者全員が保険の対象となります。
雇用保険とは・・
・雇用していた労働者が、何らかの事由により失業してしまった場合に、必要に応じて失業等給付や再就職の援助をすることなどを目的とした国が運営する保険です。・厚生労働省の助成金は雇用保険に入っている事を条件としているものが多く、その他の条件が全部当てはまっていても雇用保険に入っていないと何の助成金ももらえない事になります。
社会保険とは・・・
・ 社会保険 とは、狭義の範囲では健康保険 と 厚生年金保険 をまとめた総称です。・人を雇う場合に、最低あるべき福利厚生として、法人事業所は必ず、個人事業所は5人以上の場合には健康保険と厚生年金に入らなければならず、保険料は労使折半となります。
社会保険のメリットとは・・・
1) 従業員さんの福利厚生の向上
・従業員さんの福利厚生の充実につながり、優秀な人材を集めやすくなります。
・求人の募集をかけた場合、応募者からはその会社が労働保険や社会保険に加入しているかどうかが重要視されます。
2)いざという時に手厚い給付
・傷病手当金…病気で働くことができない場合、仕事に就くことができない日につき給付がなされます。
・出産手当金…出産のために仕事に就くことができない日についても給付がなされます。
・障害を負ってしまった場合も一生涯補償されます。
・病気や出産等で仕事を休んでも標準報酬月額の3分の2に相当する額が補償されます。
3)社会的信用度の向上
・銀行からの融資を受ける場合もチェックされる場合があります。
・特に、厚生年金の有無がチェックされることがあります。
4)助成金・各種の許認可申請
・助成金は、労働保険・社会保険へ加入していなければ受給できないものがほとんどです。また、近年は建設業許可申請や介護保険の事業所指定などの際にも社会保険の加入の有無を確認されます。